インターネットライブ配信サービスの課題

インターネットライブ配信サービスの課題

一人の配信者として思うこと

こんにちは、たけリーマンです。

今日は少しだけまじめな話題です。

インターネットライブ配信サービスの課題について書いてみたいと思います。
具体的なテーマは視聴者様同士でのトラブルの防ぎ方についてです。

視聴者同士でのトラブルとは?

インターネットリテラシーのあまり高くない方はライブ配信サービスにおける視聴者同士のトラブル、ということがどのようかことかあまりピンと来ないかもしれません。
一例を私の配信で実際にあったことで簡潔にまとめますと、
①女性リスナーがいた
②男性リスナーが女性リスナーの居住地を聞く
③女性リスナーが嫌がる

という流れです。(すごく簡略化しています)

昔からの掟

インターネットライブ配信サービスでは昔からの掟があります。

「配信者の名前」を「他の配信者の配信で出さない」ということです。

これはインターネットライブ配信サービスの黎明期を過ぎてから、なんとなく多くの配信者が取り入れるようになりました。
単純な話で、自分が配信中に第三者の全く知らない配信者の名前を出されても、自分も反応ができないかもしれませんし、同様にリスナーも困ってしまいます。
ということを逆の立場でも防ぐために「自分の名前」を「ほかの第三者の配信者の配信で出さないでもらう」ことも含まれます。
自衛的な意味合いですね。

ライブ配信には一定のコミュニティが形成される

語るまでもありませんが、インターネットライブ配信には「配信者」と「視聴者」という関係性が生じます。

視聴者数が増えるのに比例して一定のコミュニティが形成されていきます。
ある種の共通意識、仲間意識のようなものが芽生えます。

視聴者側から考えると「自分の好きな配信者をもっと知ってもらいたい」という思いが浮かぶかもしれません。
そうした状態に陥ると第三者の配信上で「自分の好きな配信者の名前を出そう」と考え、実際に名前を出すことになります。
場合によっては配信者自身が視聴者を”煽る”場合もあると考えられます。

第三者の配信側はたまったものではありません。

配信者の立場としても「?」という奇妙な感覚、人によっては嫌悪感を感じるかもしれません。
が、一番の問題は第三者の配信における視聴者の意識です。

例えば

「Aという配信者の視聴者」が「Bという配信者の配信中に頻繁にAという配信者の名前を出した」とします。

Bの視聴者は自分はBという視聴者を見ているにも関わらず、まったく関係のないAという配信者の名前を出されて不愉快に思う人が出るかもしれません。
※Aという配信者によほどの魅力があればその限りではありません。

こうなるとAという配信者の視聴者とBという配信者の視聴者が険悪な雰囲気になっていき、果てにはトラブルになりかねません。

そこで昔からの掟が活きてくる

このような事態を防ぐために、ある種魔法の言葉があります。それは、
「自分の名前を他の配信者の配信中に出さないでください」もしくは
「ほかの配信者のお名前を出すことはお控えください」
というどちらかの言葉です。

もちろん配信者の考えによりますが、両方をつかっている配信者も多くいると考えます。
これは結構配信者の人間性が出るような気がします。

冒頭に戻ります

このように配信者と視聴者の立場では様々なトラブルリスクがあります。

冒頭に戻りますが、今回のケースは同じ配信者を視聴する視聴者同士でのトラブルです。

インターネットライブ配信黎明期から時間がたち、最近になりこの手の問題が起きているような気がします。
大きな要因はSNSの発達ではないかと私は考えます。

以前は配信者側がSNSで情報発信をして視聴者側がそれを受信する。という、
配信者⇒視聴者
という一方通行なコミュニケーションだったのが、SNSの発達により、
配信者⇔視聴者
という構図に変わりました。

さらに興味深いこと

さらに興味深いことにSNS上において視聴者同士が交流を持ち、コミュニティの団結を強める傾向にあると思います。

これは大手配信者の視聴者にしばしばみられる光景です。
(参考に挙げると荒れそうですがVTuberの視聴者などがよくコミュニティを形成しているように思います)

このことは私の広告会社での勤務経験からも言えます。
よくインフルエンサーマーケティングというワードが巷を騒がせるようになりましたが、要するに大手配信者・動画投稿者を視聴するコミュニティに対してマーケティングを行うということです。

より、簡単な言葉で書きましょう。
インフルエンサーの信者の方へマーケティングを行うということです。

私の主張

少し唐突ですが、私の主張を述べたいと思います。(話が壮大になってきたので一度まとめます)

私の配信では「たけリーマン」というハンドルネームを他者の配信上では出さないでほしいです。
また、視聴者同士での過度なやり取りもやめてほしいです。
※これはコミュニケーションをとらないでくださいという意味ではなく、公序良俗に反するような行いをしないでください、という意味です。

私の主張は私の主張であって、それ以上のものではない

ここで重要なことは、私の主張はあくまでも私の主張であって、それがなにか法的に視聴者を縛るものではないという点についてはご理解いただきたいです。

配信者の主張というのはあくまでも配信者個人の感想・意見であり、それを守るかどうかの自由は視聴者にあります。

インターネットライブ配信サイトに期待

こうした視聴者間でのトラブルについては、SNSが発達したことによる新しい問題だと考えます。
各インターネットライブ配信サイトもまだこうした問題に対して本腰を入れて対策というのはしていないと思います。

今後、安心して配信・視聴ができる環境を作ることは配信サイトの信頼・信用性に関わってきます。

これからの各サイトの動向に要注目です。

蛇足

少し長い記事になりました。できる限り難しい言葉は避けて、シンプルに書いたつもりでしたが、読みにくければすみません。

最後に蛇足になりますが、1点だけ付け加えておきます。

インフルエンサーマーケティング=信者へマーケティングを行うということです。
と私はシンプルに言い切ってしまいました。

私はこの傾向がよい傾向だとは思いません。
インフルエンサーを過度に神格化する人がインターネット上では一部見られます。

が、インフルエンサーの発言に自分の人生が左右されてしまうことというのは自分の人生を生きていると言えるのでしょうか。

私はエンタメとライフスタイルの境目があいまいになっていることに強い警鐘を鳴らしたいと思います。

まとめ

人の嫌がることはやめよう!
長々と書いてきましたがこの一言でおわりですね笑